学校長挨拶


学校長  佐々木 光久 


 気仙沼西高等学校ホームページにアクセスしていただきありがとうございます。
いよいよ本校最後の年,平成29年度を迎えました。33年の歴史に幕を降ろすにあたり,生徒と職員には「特別な思いをもっていつもと同じように日々の教育活動に取り組む」ということを,まず呼びかけました。地域の方々をはじめ,たくさんの皆様からいただいたこれまでの多大な御支援に感謝しながら,最後まで本校が地域に果たしてきた役割を全うし,その活動をこの1年間,できるだけ発信していく所存です。
 気仙沼西高等学校は、昭和60年に地元の熱い要望のもと,男女共学・普通科の高校として誕生し,小規模校の利点を活かした特色ある教育活動を展開してきました。平成12年度からは,進学類型,情報類型,福祉類型の3つの類型を導入し,地域でより実践的に貢献できる人材の育成にあたってきました。授業では,多くの選択教科や少人数授業により,きめ細やかな学習指導をおこない,生徒の進路志望達成や資格取得を支援し,進学・就職ともに好成績を残してきました。
 生徒達は伝統的に元気な挨拶をおこない,学習・部活動・学校行事に積極的に取り組み,充実した学校生活を送っています。人との温かい関わりの中で,教育目標である「すこやかな心身,ゆたかな人間性,みのりある知」を深め,卒業後は地域を支える人材として様々な分野で活躍しています。
 震災後は,様々な方面から御支援をいただき,教育活動は従来にも増して,充実したものになってきておりましたが,地区の生徒数減少により,平成30年度に気仙沼高校と統合し,新たな普通科の高校としてスタートすることになりました。3年生は西高最後の卒業生として,母校の有終の美を飾るべく日々努力を重ねていますし,1・2年生は統合校の新しい生徒として充実した高校生活を送るために,それぞれが力を蓄えているところです。
 今年度の入学生は,SGH指定校である気仙沼高校と全く同じ教育課程のもとで学習を進めるため,気仙沼高校に直接登校して授業を行う日を設け,両校の1年生が一緒に活動する機会を設けています。放課後の部活動の時間を確保するために,費用面で同窓会やPTAの御協力をいただきながら,気高から西高に移動するための交通手段の手配も行っているところです。
 今後別の機会に改めて御挨拶を申し上げますが,日頃本校の教育活動に御指導,御支援をいただいている関係の皆様に厚く御礼申し上げまして,まずは挨拶といたします。